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旧吉原家住宅

旧吉原家住宅

旧吉原家住宅は、柳河藩小保町の別当職を代々務め、後には蒲池組の大庄屋となった吉原家の居宅です。
主屋の建立は式台玄関の蟇股に文政八年(1825)の墨書が残っており、当主吉原三郎左衛門三運により建築されたと考えられ、藩の公用に利用されました。
天保年間(1830から1844)に幕府から遣わされた巡検使の宿泊のために御成門の新造や納戸回りの改造を行っています。
平成3(1991)年10月から平成4(1992)年にかけ、当初技法を用いて半解体修理で保存修理工事を行い、古図をもとに復元したものです。
大規模で細部の意匠に優れ、建築年代も確実なものとして九州でも特に重要な民家として、平成11(1999)年国指定重要文化財に指定されました。

建物の概要

(母屋)入母屋造 妻入 本瓦葺 四方庇付 桁行15.860m 梁間12.928m
(北角座敷)一部二階建 切妻造 本瓦葺 南・西・北面庇付  桁行8.911m 梁間5.970m
(南角座敷)切妻造 本瓦葺 南・西・北面庇付 桁行11.867m 梁間7.910m

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    旧吉原家住宅の全景

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    巡検使の宿泊のために新造された御成門

 

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式台玄関 入母屋造の屋根が格式の高さを示しています。

平面の特徴

基本的には農家の整型四間取り系ですが、別当職にふさわしく最大規模のものになっています。
表側に接客用の玄関・座敷を並べ、裏側に居住用の部屋を設け、動線を明確に区別しています。

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    継ぎ目のない板が用いられている縁側

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    土間/背の高い鴨居・天井梁

 

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    長押釘隠

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    差鴨居の埋木模様

   

 土蔵

旧吉原家住宅


主屋の北側に土蔵(2棟)が現存しています。
吉原家24代当主吉原正左衛門が1888年(明治21)に前の土蔵を建築し、ついで14年後の1902年(明治35)に25代当主吉原正三が奥」の土蔵を建築したことが棟札からわかりました。
いずれも小保町棟梁、黒田多吉によるものです。

構造形式
土蔵A(収納庫) 大川市指定文化財 土蔵造 本瓦葺 桁行9.850m 梁間5.000m 
土蔵B(資料館) 大川市指定文化財 土蔵造 本瓦葺 桁行10.835m 梁間5.910m

開館時間:9時から17時(入館は16時30分まで)
休館日:毎週月曜日(休日の場合はその翌日) 年末年始
入館料:無料
電話番号:0944-86-8333