金属をつかった伝統工芸

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鋳物 小田原工芸鋳物
神奈川県小田原市
小田原における鋳物の歴史は、後北条二代・氏綱の関東進出に伴い、天文3(1534)年に山田治郎左衛門が、鋳物業を営んだのが始まりとされています。
その後、貞享3(1686)年大久保忠朝に従属し、小田原の鍋町に移り住んだ柏木家が鋳物業を営み、明治24(1891)年に、前述の山田家の東京転出に伴い、その鋳物設備を居抜きで譲り受けて生産量を大きく伸ばしました。数十軒あった工房も、現在は柏木美術鋳物研究所が、唯一その伝統を受け継いでいます。
砂張と呼ばれる特殊な銅合金で鋳込まれた風鈴は、長い余韻が特長で、音色の良さから映画の演出にも使われたことがあります。
柏木美術鋳物研究所 http://www.k-imono.com
信州刃物(信州鎌) 信州刃物(信州鎌)
長野県信濃町
信州刃物の起源は、今から約450年前、川中島の合戦当時、この地を往来した刀匠が武具刀剣類の修理をし、郷人がこれによって鍛冶の技を習得したのが始まりといわれています。
信州鎌は「芝付け」という独特の形状をしており、柄に差し込む部分を反らせ、峯を厚く、重みを付けていることから、草の根本からきれいに刈ることができ、刈り取った草が自然と根本に寄せられるように製造されています。
信州打刃物としては、鎌の他に包丁・鉈などが製造されており、江戸時代からの磨き抜かれた技術で職人が丹精込めて製造していることからどの刃物も素晴らしい切れ味となっているのが特徴です。
 
薩摩彫金 薩摩彫金
鹿児島県南九州市
磨崖仏や隠れ念仏など、仏教と密接な関わりがある南九州市川辺町。平安時代に、平家の落人が祖先供養のために磨崖仏を刻んだことが始まりと伝えられています。
川辺の人々の信仰心は地域に根付き、江戸時代後期には仏壇の製造が始まりました。その仏壇作りで培われてきた装飾金具の技を引継ぎ、進化させてきたのが薩摩彫金です。伝統の技と新しい感覚を融合させて、皆様に人生の楽しみや喜びをもたらしてくれる製品を作る。これが薩摩彫金の目指すところです。
鹿児島独自の酒器・チョカに家紋やロゴなどを彫金し、オリジナル品を作ることができます。熱伝導に優れた銅製なので、お湯割りはもちろん冷酒にも最適です。
薩摩彫金 CuArt http://www.cuart.co.jp/